内と外と半戸外をつなげて豊かな空間をつくる
- 2020.02.11
- やわらかな家
一般的に狭い土地に住宅を作る場合建築基準法上ギリギリまで家を建てようとする方がいらっしゃいます。
建物と駐車スペースでいっぱいいっぱいです。
なるほど、できる限り家の内部空間を広くしたわけですが、窓から見える景色はどうでしょう。
土地が狭いところは得てしてお隣さんも同じように狭い土地で建物もいっぱいいっぱい。結局見るべき景色はありません。
仕事で帰って寝るだけというのならまだしも、家に長時間いる場合は少々ストレスですね。
このような場合、建物の一部を凹まして庭的なものを作るといいです。
昔からある坪庭のようなものでもいいのですが、できれば掃き出し窓を開ければその庭も内部とつながる空間にするといいです。
これは半戸外空間ともいいますが、季節のいいときには内と外を自由に行き来できて、さらに空間的な広がりも感じることができます。
2階に半戸外空間を作れば、たとえ隣家が迫ってきていても、空を味方にすることができ広がりを持てます。
今はキャンプやアウトドアなどを趣味として楽しむ人が増えてきていますので、普段住む家にもこのような要素があるととてもいいように思います。
決して家の良し悪しは広さではないので、たとえ床面積が減ったとしても全体の空間を活かすことを考えてみるといいのではないでしょうか。
人が住むには、そんなに大きな空間はいらないけれど、豊かな空間はあったほうがいいのではないでしょうか。
-
前の記事
ユニットを組み合わせた住宅 2020.02.10
-
次の記事
タイニーハウスと狭小住宅の違いとは? 2020.02.12