ユニットとして考える住居と災害避難

ユニットとして考える住居と災害避難

私は学生のときにサスティナブルというキーワードがいつも気になっていました。

家族の構成や人数により住まい方をいろいろと変化させていく、建築をやる者にとってはとてもおもしろいテーマでした。

しかし実際建築設計の仕事に関わってみるとお施主さんは、現在少人数でも大きな家を欲しがり、子供もまだいないのに子供部屋を2室作って遊ばせておくというような事例が多々ありました。

もちろんすでに4人家族ですみたいな事例は子供部屋作ってもいいのですが、逆に子供が大きくなって夫婦二人に戻ったとき子供部屋はどうするの?みたいなことが一般的ですよね。

そんなときに一軒の家をユニットの集まりという考え方にしておけば、足りなければ足す、要らなくなったら中古のユニットとして売る。(中古車と同じ)こういう事ができると思います。

今の生活に合わせてかんたんに空間を足したり減らしたりできるようなやり方がユニット化された住居です。

その中のユニットの一つをコアとして考えておけば、なにか災害のときに安全なところに移動して、やり過ごすということができます。

残念ながら、今の日本の避難所の現状の内容は貧しいものです。

私が最初に避難所について意識したのが阪神淡路の大地震の時でした。

その時はまだ大変だなとしか思わなかったのですが、2011年の3.11の大地震の時の避難所の現状を見て阪神淡路のときと何も変わっていない、これでは長期間に渡って生活する上で肉体的、精神的にダメージを負ってしまう。

その後建築家やメーカーなどが色々なアイデアを出して少しずつ変わってきてはいますが、最近の台風などの被害の避難所でも自治体では初期からは準備されておらず、まだ途上であるわけです。

イタリアなどの進んだ避難所の写真や動画を見ますとよりその思いは募ります。

2016年の熊本地震のときの避難所で現れたものが、屋外のテントとモバイルハウスでした。

これらは体育館などの大空間の避難所のデメリットであるプライバシーなどを確保できるものとして有効でした。ただ災害の起きた季節によっていろいろと手当は必要でしょうが。

行政、自治体に避難生活のすべてを委ねるのだはなくて、例えば移動できるモバイルハウスユニットやキャンピングカーなどを持っていることによって、自分から積極的に質の高い避難生活を送れるという可能性が高くなるわけです。