もうその土地にこだわる必要はない、こだわれない・・・
- 2020.02.09
- やわらかな家
みなさんはいまどういうところにお住まいですか?
大都市から人里離れた田舎までそれはもうシームレスにいろいろなところがありますよね。
先祖代々受け継がれてきた土地もあれば、転勤であちこち動かなくてはならないなんていう人で、どこに住もうと気にならないなど・・・
わたしはどちらかというとどこでも住めてしまう方なので、あまりその土地に執着がありません。
でも多くの人は、住んでいる土地に愛着、執着があるのではないでしょうか。
しかし、災害の多くなってきたこの日本で、ある土地に執着するというのは大きなリスクとなってきます。
政府も全国くまなく災害対策をしていくことはできないでしょう。
観光地以外の田舎は少しずつ、結果として切り捨てられていくでしょう。
もう土地に固定資産を所有していくということがどんどんリスクになっていく時代。
そんな時代を私達はどのように過ごしていけばいいのでしょうか。
これから毎年災害が大きく、多くなっていくことが予想される中、決断をしなければならない人たちが増えてきます。
ハザードマップなどで危険とされている土地の人は、そこから比較的安全な土地に移動することがいいのですが、すぐにそんな事ができる人ってなかなかいませんよね。
その土地をすぐに離れられない人はどうするか。
土地は動かせなくても家は動かせるという考えで行く方法もあります。
このブログの大きなテーマの一つであるモバイルハウスです。
家族の人数によってどうするのかは変わってきますが、まずは設備と居住スペースなどがあるコアユニットと個室ユニットというように分けて、災害が予見されるときはまずコアユニットを安全なところに移動させます。
時間と余裕があれば個室ユニットも移動させます。そして災害が去った後、復旧の具合を見てもとの土地に戻るというのが基本的な考え方です。
もちろん、避難先としては今あるRVパーク的なものを各自治体が避難場所として作っておく必要があります。
ただこれは平常時はキャンプスペースとして観光に利用できますし、基本的な設備としては、電源、水場、トイレなどあればいいでしょう。
いろいろな理由でその土地から動けない人は、せめて上モノ(モバイルハウス)だけは移動できるようにしておく。これでだいぶ選択肢としては広がるのではないでしょうか。
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