タイニーハウスの断熱について
- 2020.03.11
- タイニーハウス
タイニーハウスでも、基礎を作ってその上に建てるものと、タイヤ付きのシャシーの上に作るものとがあります。
今回は後者のタイヤ付きで移動可能なものの壁や屋根などの断熱についてのお話です。
普通の家はほとんど断熱材を入れるようになっていますが、タイニーハウスはどうでしょうか?
以前このブログで、タイニーハウスと小屋の違いという記事を書きましたが、小屋の場合、趣味的なものなので断熱材を入れていないものも多く見かけることが出来ます。
基本床面積は建築確認申請を出さなくていいように10平方メートル以内が多いと思いますので、エアコンやストーブ一台あればなんとかなってしまいます。
また、室内であっても外部と繋がってる感じが良いと思う方もいらっしゃるでしょう。
キャンプのテントなどはもっともその感覚に近いですよね。
タイニーハウスは、そこで普通に生活ができるということが求められていると思うので、冷暖房のランニングコストなども気になってきます。
マンションなどは、上下左右に部屋があるということが大半なので、断熱の点から言うと有利ですが、タイニーハウスは上下左右すべて外界と接するということになります。
つまり、空間としては小さいのだけれど、全方向に断熱材を入れたほうがいいということになります。
断熱材を入れないで、エアコンやストーブを目一杯使うという方法もあるかも知れませんが、ここはイニシャルコストとランニングコストのバランスを考えると断熱材を入れたほうがいいでしょう。
タイニーハウスの構造は、多くの場合2×4工法で作られると思います。
もちろん、DIYの人でも在来工法に寄せた作り方をする方もいらっしゃいます。
どちらにしても、外装材(下地)と内装材(下地)の間には隙間があくので、そこに断熱材を入れるようにします。
外断熱という工法もありますが、壁厚が大きくなってしまうので、ごく薄い断熱材を使う以外は、タイニーハウスにはあまり適さないのではないかと思います。
外断熱工法は木造よりも、鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)工法のほうが適しているようです。
断熱材の種類はどのようなものがあるでしょうか?
その他にもいろいろありますが、タイニーハウスに使えそうなのはこんなところでしょうか。
グラスウール、硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームは軽いのでいいと思いますが、それぞれ特徴があるので検討する場合は下記のリンク等を参考にしてみてください。
断熱材の厚さはお住いになる地域によって変わってくると思います。
グラスウール断熱材なども密度によって熱伝導率なども違いますので、コストパフォーマンスを考えると調べることは必要になってきます。
とは言っても、2×4材の厚みは89mmなので、それ以下で選択することになりますし床下や天井なども構造によって断熱材の種類や厚さを選択することになります。
You TubeなどでDIYされている方の動画を見ていると、そこまでシビアに考えていない人もいますね。
断熱という意味では、壁、床、天井と並んで大切なのは窓の断熱です。
室内の熱が逃げるのは壁などより窓からのほうが多いのです。
木枠で作った窓に複層ガラスをはめ込むという方法もありますし、メーカーで出している複層ガラスの樹脂サッシを使うというのもいいと思います。もちろんこちらのほうが断熱性能は高いです。
複層ガラスもペアよりもできればトリプルがいいですね。
タイニーハウスの場合窓の大きさや数などは比較的少ないので、このへんは最初におごっておいたほうが幸せになれるでしょう。
このように、断熱材や断熱性能の高い窓を採用しておけば、冷暖房のイニシャルコストもランニングコストも下げることが出来ますので、ぜひ積極的に考えていただくと良いと思います。
以下に断熱材関係のリンクを貼っておきますので、よろしければ御覧ください。
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