タイニーハウスと小屋の違い
- 2020.02.15
- タイニーハウス
小屋とは、デジタル大辞泉によると、
1 小さくて粗末な建物。仮に建てた簡単な造りの小さな建物。「掘っ建て小屋」
2 雑物や家畜を入れておく簡単な建物。「物置小屋」「うさぎ小屋」
3 《もと仮設の粗末な建物であったところから》芝居・見世物などの興行をするための建物。「小屋を掛ける」「見せ物小屋」
4 平安時代、京都の大路に設けられた、衛府の役人などが夜回りにあたるときの詰め所。
5 江戸時代、城中または藩主の藩邸にあった下級藩士の住居。
6 家の天井と屋根の間の部分。
とあります。
以前タイニーハウスの定義については示しましたが、比較のために今一度、
・タイニーハウスとは、シンプルで小屋のようなサイズの家のこと。 タイニー(tiny)とは「ちっぽけな」「ちっちゃな」「とても小さい」の意味で、10m2から20m2ほどの平屋の家が多く、居住可能な人数は1~2名ほどである。 内部はキッチン、トイレ、シャワーなど生活に必要な最低限の設備が設置されている。
(SUUMO(スーモ)住宅用語大辞典より)
本屋さんに行くと、ムックで小屋についての本がたくさんあるのがわかります。
私も何冊も買って見ていますが、そこでみる現在の小屋の定義は母屋から離れた趣味の部屋・小さな建物という感じでしょうか。
さらに小屋は非日常の空間でもあると思われます。
茶室も小さな非日常の空間ですよね。
極端に狭い、あるいは極端に広いということが非日常空間の要素のひとつなのかもしれません。
小屋は、そこで住むことは少ないのでいろいろな設備は省略されます。
また断熱材などもあまり入れていない例も多いようです。
でも誰にも気兼ねなく自分の空間を持つことができるのはとてもいいことですよね。
私は、建築設計、インテリア、家具の設計をメインの生業にしていますが、マンションリフォームなどでも、小さくてもいいから自分だけの空間がほしいというご要望もあります。
流石に内部に小屋は作りませんが、リビングの中にL字型で囲ったり、目線が交わらないような工夫をして設計をしたりします。
それでも空気はつながっているので、本当の自分だけの空間はなかなかできません。
もし、リビングで全く囲ってしまうと、パートナーも機嫌損ねてしまうかもしれませんし・・・
母屋から離れた小屋だと、多少音の出る趣味、木工の趣味、模型を作る趣味、洋服やバッグ、アクセサリーを作る趣味など気兼ねなくできます。
タイニーハウスは、住むためのいろいろな設備が必要になりますので、どうしても日常感は出てしまいますが、それでも小さい空間ですのでやはり普通の大きさの住宅に住むよりは、ちょっと違う日常を感じることができると思います。
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